井桁裕子 新作展・片脚で立つ森田かずよの肖像

2015年9月15日(火)〜2015年9月27日(日)12:00-19:00 ※会期中無休

体幹および四肢の奇形、機能障害を持つ重度障害者として生まれ、女優・コンテンポラリーダンサーとして表現活動を続ける森田かずよさん。
「私の身体の模型を作ってくれる人はいないでしょうか?」という森田さんの呼びかけから始まって、私は彼女と出会いました。
長くは生きられないと言われたはずのその身体には、華奢でありながら研ぎすまされたような強さがありました。- 井桁裕子

撮影:齊藤哲也
<片脚で立つ森田かずよの肖像>
Photo: Tetsuya Saito "Portrait of Morita Kazuyo stand on one leg "

新作の人形《片脚で立つ森田かずよの肖像》を中心に、焼き物の作品などを展示します。

ギャラリートーク

9月26日(土)17時より(要予約/参加費 1,000円)
井桁裕子さんと作品のモデルとなった森田かずよさんを迎えてギャラリートークを開催します。
※ご予約・お問い合わせは「ときの忘れもの」まで

会場:ときの忘れもの

東京都港区南青山3-3-3 青山CUBE 1階
03-3470-2631
会期中無休 12:00-19:00
info@tokinowasuremono.com


1967年生まれの井桁裕子は、1990年代に球体関節人形の制作から始まり、以来、身体をモチーフとした立体表現を〈人形〉として作り続ける作家である。
「人形とは何か」という問題はさておき、井桁はこの十年来、桐の粉を澱粉で練った桐塑(とうそ)という素材をもって、実在する同時代人をモデルに肖像人形の制作を続けてきた。
わけても三人の舞踏家、吉本大輔の肖像《枡形山の鬼》(2007年)、石川慶の肖像《Kei doll》(2010年)、高橋理通子の肖像《加速する私たち》(2012年)は、表現のために身体の自由を自ら封じる舞踏家たちの志向に重ねられるかのように変形された姿で造形された。桐塑での制作には数ヶ月、ときには1年以上の時間を要し、その間作者はモデルと語り合いその世界を共有するため、作品には〈時間〉が織り込まれることになる。

今回発表される新作のモデルは1977年生まれの森田かずよ。森田は二分脊椎症・先天性畸形・側湾症を持って生まれた、義足の女優にしてダンサーである。
これは、森田が「自分の体を立体で見てみたい」という依頼から始まった制作だった。井桁は彼女の希望に応えるべく、骨格も筋肉も違うその身体を理解することに努めるうちに、その特殊な形の身体を、森田の人柄のように正面から取り組む姿勢で造形してみたいという意思が生まれ、試行錯誤が繰り返されたのである。

これまでもずっと作品はモデルの似姿でありつつ、そこには収まりきらないものとしてあったが、今回も同じ身体表現者の肖像でありながら、彼女のありのままの姿の造形へと至り着いた。
森田かずよの肖像人形と向き合うことを通じて、私たちは多くの問いかけとともに豊穣なものを受け取ることになるだろう。

(京谷裕彰/詩人・批評家)

IGETA Hiroko new works Exhibition
"portrait of Kazuyo Morita stand on one leg”
portrait doll and pottery works.

Sep. 15, 2015 (Tue.) - Sep. 27, 2015 (Sun) 12: 00-19: 00
Gallery TOKI NO WASUREMONO
http://www.tokinowasuremono.com/
Aoyama-Cube101, 3-3-3,Minami-Aoyama,
Minato-ku,Tokyo 107-0062 Japan
Tel +81-3-3470-2631
info@tokinowasuremono.com


Kazuyo Morita born as severe disabilities, continue expressive activities as actress and contemporary dancer. This work had started by Morita's called "Will not someone to make a model of my body?" in Face book, I met with her 2012 Spring.
IGETA Hiroko


September 26 (Saturday) 17:00~
We will hold a gallery talk invite Kazuyo Morita with Hiroko Igeta (on reservation / registration fee of 1,000 yen).